北高尾山陵~市道山~臼杵山 高尾駅から秋川渓谷へ(20年11月)
北高尾山陵から低山を繋いで秋川渓谷まで歩いてきました。
[目次]
ルート概要
今回は北高尾山陵から陣馬山に抜けて、醍醐丸~市道山~臼杵山を歩き、秋川渓谷の瀬音の湯をゴールとする28kmほどのルートです。
北高尾山陵は歩く人が少ない山々です。アップダウンが多く地味ですが、トレイルランニングをする人には人気なコースのようです。
高尾山~陣馬山は人気のコースですが、北高尾山陵はその裏街道的な感じで、堂所山で合流します。
陣馬山までは人が多くなり、その先はまた少なくなります。市道山~臼杵山はアップダウンが大きな区間になります。分かりづらさは感じませんでしたが、高尾山~陣馬山とは、雰囲気は全く違います。
こちらが、今回のルートと標高差・距離のグラフになります。
今回は北高尾山陵まではJR高尾駅から歩きました。
どこを登山口とするのかはっきりしませんが、中央自動車道八王子JCT脇から八王子城山方面へ入っていくところ(写真の場所)は、駅から3kmほどでした。駅からバスを使えば近くで降りられると思いますが、ウォーミングアップがてら歩いてしまうのが、いいと思います。
1.高尾駅~北高尾山陵~陣馬山
高尾駅からスタート出来るので、いつもよりも朝の出発時間は余裕がありましたが、朝食は食べられていません。駅前のコンビニに寄って朝食と昼飯を調達しました。
駅スタートできる山域だとコンビニが使えるので便利です。登山口までバスを使う場合だと、駅でバスに乗り換える時間に余裕があればいいですが、大抵そんな時間はありません。登山口近くには店がないことが多いので、前日に全て用意しておく必要があります。
駅スタートは前日準備で楽できていいです(笑)
どこで朝食を食べようか迷いながら、登山口へ歩いていると小仏関跡がありました。この辺りの街を歩くことはないので、新鮮で楽しいです。
駅からしばらく歩いて山が近くなってくると中央道の下をくぐって、山の方へ進みます。
よく見かける、高速道路脇の作業道の様なところを進みます。案内に沿って進んでいるので、もちろん入っていい道です。
こんな感じで八王子JCTの脇を進んで行きます。
この道は高速道路の為なのか、登山者を想定して作られたのか分かりませんが、段々と山に近づいてきました。
スタートから40分ほどで、八王子城山への登り口に着きました。今回は八王子城山へは行きませんが、八王子城山だけなら割と人気のコースだと思います。
どうやら登山道に入るようなので体操など準備をして、まだ食べていなかった朝食を食べました。
登り口から最初の登りは、思ったより急でした。最初のピーク熊笹山を目指します。
熊笹山に着きました。途中道が分かれていて、違う道に進んだようで、直接山頂に登ることが出来ませんでした。迷う感じではないですが、若干分かりづらいかもしれません。
次の富士見台へ進みます。途中で八王子方面の街が見える場所がありました。
ここは木々の間から富士山が見えます。
ここから八王子城山へ行けるようですが、今回は北高尾山陵へ進みます。
ここから先は、杉沢の頭、高ドッケ、板当山、杉ノ丸、黒ドッケ、大嵐山、三本松山といったピークを越えていきます。各ピーク以外にもアップダウンを繰り返すので、ここから先が北高尾山陵本番といった感じでしょうか。
その先の板当峠で一旦林道に出ますが、すぐに登山道に合流します。さらにその先の狐塚峠まで林道は並行しているので、そこまでは林道を歩いても進めるようです。
小さなアップダウンを繰り返します。各登りはなかなか急なので、じわじわと足にきます。
たまに分岐がありますが、標識が立っているし、堂所山までは真っ直ぐなので迷う気配はありません。
標識に夕やけ小やけふれあいの道と書いてあります。何だろうと思っていましたが、調べてみると、麓に夕やけ小やけふれあいの里という施設があるようです。少し手前の黒ドッケから下りていけるみたいです。
途中の大嵐山と三本松山を越えていきます。各ピークへの登りはなかなか急なので、体力を削がれます。木が倒れてますが問題なく越えられました。このルートは全体を通して荒れていたり危険な所はありませんでした。
関場峠は標高550mくらい、堂所山は733mです。ここから最後の登りです。
関場峠から景信山の方へ林道が延びていますが、通行止になっていました。(20年11月時点)
堂所山まで登りました。最後の登りはそこそこ長いです。
北高尾山陵と言われるのはここまでのようです。アップダウンが大きく、地味だけど体力のいるコースでした。すれ違ったのは5人ほどで、少なかったですが、皆さんトレランの方でした。
ここから先は人気ルートなので人が多くなり、道も歩きやすくなります。
堂所山から陣馬山へ向かいます。
少し歩くと、木が切られて開けたところがあります。
もう少し歩くと、明王峠になります。
写真は以前のものですが、この日はたくさんの人が休憩していました。ここの茶屋は週末は開いていることが多いそうですが、今回はやっていなかった気がします。
陣馬山まではもうすぐです。
陣馬山の直下まで来ました。富士山が良く見えます。陣馬山は人が多いので、念のためマスク代わりにネックゲイターを付けました。このコースは人が多く、すれ違った人たちもマスクをしている人が多かったです。コロナは厄介ですね。
陣馬山に着きました。スタートから3時間20分ほどでした。
陣馬山山頂は解放感があってとても気持ちの良いところです。この写真は以前のものです。
休憩に丁度いいので、芝生に座ってお昼休憩をしました。
2.陣馬山~市道山~臼杵山~瀬音の湯
ここから市道山までは初めて歩く区間です。まずは醍醐丸を目指します。峠からは車道とは別に、砂利の林道も出ているのでそちらに進みます。
少し林道を歩くと、醍醐丸への登り口が出てきます。登りは急ではないですが、足が重くなってきました。
醍醐丸に着きました。ここは割とどうでもいいですが八王子市最高峰だそうです(笑)
足が重いのでアミノ酸ゼリーを飲みました。これは結構効果があります。
醍醐丸から市道山へ向かいます。
途中の尾根は比較的アップダウンが少なくて歩きやすかったです。落葉して陽が良く届くので明るくて気持ちの良い区間でした。重かった足もアミノ酸のおかげか徐々に回復してきました。
途中のウルシガヤノ頭から市道山の間はいったん下って登り返します。市道山への登りは結構急です。
市道山への分岐に来ました。
日本山岳耐久レースと書いてあります。今回は行きませんが、刈寄山方面からここを抜けて、先ほど歩いてきた方向がコースになっているようです。
分岐から少し歩けば市道山に到着します。この先、市道山から臼杵山への区間はアップダウンが大きく、針葉樹が多く暗いので、何となく辛い区間になります。
市道山と臼杵山に、今回は通らない刈寄山を合わせて戸倉三山と呼ばれていますが、3つを巡るとアップダウンが多くて、地味で辛いコースになっています。
臼杵山まで黙々と進みます。難しいところはないですが、勾配が急なところがあります。
臼杵山に着きました。山頂の眺望はあまり良くないですが、木の間から東京の街が見えます。
後はグミ尾根を下って秋川渓谷の瀬音の湯へ下山するだけです。
山頂から少し下っていくと、山が切り開かれて展望抜群な場所があります。東京の街の向こうに筑波山も良く見えました。
ここの伐採地は結構広いです。松が沢山生えていて何だか格好いいです。
更に少し下ってくると、グミの木山の辺りで北側が開けている場所があります。ここからは奥多摩の山々が良く望めます。奥多摩三山が見渡せて素晴らしい眺めです。
グミ尾根は美味しそうな名前ですが、名前の由来が気になったので調べてみると、下記のサイトを見つけました。
「茱萸御前」と記された標柱が立てられている。奥多摩に点在する「御前」の山名(御前山、三頭御前、月夜見御前など)は山の神(女神)の尊称との説がある。ここはグミ尾根の女神が祀られているのだろう。
なるほど。尾根の途中に「茱萸(グミ)御前」が祀られた碑があるそうです。何で「グミ」なのか。というのは結局分からないですが、グミの木山という山もあるように、植物の茱萸の木が昔生えていたからとかそんな理由なのかなと勝手に想像しました。
そんなグミ尾根を通るのは2回目ですが、素晴らしい展望地が2ヵ所もあって、気に入っています。
その後は、盆堀山まで歩いて十里木に下山しました。秋川渓谷にかかる吊り橋を渡れば、今回のゴール瀬音の湯になります。
今回は、前から歩いてみたかった北高尾山陵から始めて、お気に入りの瀬音の湯まで歩いてみようという計画でした。新しく導入したトレランシューズの試し履きという目的もありました。
北高尾からではないですが、高尾山から瀬音の湯まで歩いている方の山行記録を見つけて、距離と標高差的に歩けるだろうと判断した次第です。
比較的地味な区間が多いルートですが、アップダウンが多くて、いいトレーニングになりました。
参考にしていただければ幸いです。
3.今日の温泉
今回は秋川渓谷瀬音の湯に寄ってきました。
こちらの温泉は、ph10.1のアルカリ性単純硫黄泉が特徴です。アルカリ性が強いので、肌がつるつるになります。
また、この辺りでは珍しく硫黄泉です。内湯に入ると硫黄の香りがして、お湯には白い湯の花と思われる浮遊物もあります。後から服についてしまうほど強い硫黄ではないので安心です。
ここはいつも混んでいますが、この泉質が理由ではないでしょうか。
施設は綺麗で、食事をとれる場所もあり、宿泊も出来るようです。
温泉に入ってからは、再び吊り橋を渡って十里木のバス停からJR武蔵五日市駅に帰りました。
瀬音の湯に乗り入れるバスもありますが本数は少な目です。