飛龍山・丹波天平 紅葉と急登の山(20年10月)
紅葉の飛龍山と丹波天平に登り、丹波山温泉に浸かってきました。
[目次]
ルート概要
今回は奥秩父の飛龍山に登ってきました。
飛龍山は山梨と埼玉の境にあり、奥多摩エリアの奥に位置する山です。雲取山の隣の山ですが、登る人は少なく静かな山です。
今回は山梨県丹波山村の丹波バス停をスタートし、サオラ峠経由で飛龍山へ登り、そのまま登ってきた道をサオラ峠まで引き返してから丹波天平まで歩き、丹波山温泉へ下山するルートになります。
こちらは噂通りの急登が続くコースでした。
こちらが、今回のルートと標高差・距離のグラフになります。
丹波までは、JR奥多摩駅から西東京バスの「丹波行き」に乗り、50分ほどで終点「丹波」で下車します。
1.丹波~サオラ峠
丹波バス停に着いたのは9時半くらいでした。土日のバスはこの時間が一番早い到着になります。
ここで降りたのは私も含めて5人くらいでした。バス停にはトイレもあって、朝食を食べたり体操してると、出発は9:50になってしまいました。
まずはサオラ峠を目指します。バス停からすぐ先で青梅街道を離れて小道に進みます。(写真の右側の道へ進む)
しばらく舗装路を登って行きます。途中で間違えて、サオラ峠の道標が付いているところで道路を離れて奥に進んでしまいましたが、ここは登山口ではないです。
そのまま道路を進むと、すぐにサオラ峠の登山口が出てきました。バス停からは700mほどです。害獣防止のゲートを開けて奥に進みます。
畑の脇道を進みます。
少し進んでもう一度ゲートを開けて、森に入ってきました。
この辺りでバスを一緒に降りた人を追い抜きました。大きなザックだったので三条の湯に行く人かもしれません。バスがないので仕方ないですが、飛龍山に行くなら、出来ればもう少し早く出発したいところです。
登山口から1kmほどで、尾根まで登ってきました。徐々に急になってきましたが本番はこれからです。
ここからサオラ峠までは急な斜面に九十九折の登山道が付いていました。
色づいた木々が出てきました。スタートからペース良く登ってきましたが、急なのでなかなか疲れます。
九十九折の登りで350mほど標高を上げたようです。道は緩やかになりましたが、幅が狭く下は急斜面です。ただ気を付けて通れば問題ありません。
この辺りから紅葉が綺麗になってきました。
サオラ峠まではもうひと登りです。
1本だけすごく綺麗に色付いたカエデがありました。
最後にひと登りしてサオラ峠に着きました。
キツい登りでしたが快調に登って来れました。スタートから1時間10分ほどでした。
2.サオラ峠~熊倉山~飛龍山
サオラ峠の辺りは落葉松が沢山生えていて気持ちがいいです。落葉松も紅葉していました。
まずは熊倉山を目指します。
歩いていると猿の群れに遇いました。
かなりの数がいて少し怖いくらいでしたが、しばらく立ち止まっていると、何もしないと分かったようで離れていきました。
サオラ峠から先は紅葉がとても綺麗でした。
サオラ峠から熊倉山までは広くて緩やかな尾根を歩いて行きます。徐々に登っているはずですが、ほとんど登りを感じませんでした。
紅葉の中をハイキング気分で歩けて気持ちのいい場所でした。
緩やかに登って熊倉山に到着しました。
サオラ峠から200mほど標高を上げましたがとても快適でした。この先はまず前飛龍を目指します。
この道を歩くのは初めてでした。木々の間から雲取山が見えてこちらからの眺めが新鮮でした。三ツ山の辺りも見えました。
南アルプスも見えました。白くなっているのは白峰三山でしょうか。
徐々に登りが急になって、飛龍山本番という感じになります。
登りが続きますが、尾根が広くて何だか気持ちがいいです。
前飛龍までの登りは少し岩場になります。基本的には足で登れますが、斜度があるので多少緊張感はあります。
登っていくと眺めが良くなってきました。
岩場をもうひと登りすると、
前飛龍に到着しました。
前飛龍のピークは少し先ですが、ここの岩場は気持ちのいい場所でした。
飛龍山より先の奥秩父の山々や、雲取山など奥多摩の山々が見渡せました。
大菩薩嶺の向こうに富士山も見えました。
ちょうどいいのでここで休憩しました。
岩場で20分ほど休憩して、飛龍山山頂へ向かいます。岩場から少し登ると前飛龍のピークがあります。高さは1954mになります。
前飛龍から20分ほどで飛龍権現まで登ってきました。この祠が飛龍権現です。
飛龍山はカッコいい名前ですが、この飛龍権現があることが名前の由来だそうです。
そもそも飛龍って何だ?と思ったので調べてみると、下記サイトを見つけました。
真言宗の寺には「妙見曼荼羅」と呼ばれるものがあるが、飛ぶ龍の上に菩薩が鎮座する姿で描かれている。これは菩薩=北極星、飛龍=北斗七星を指す。
なるほど。何にせよカッコいい名前です。
飛龍権現から山頂を目指します。
おそらくあの盛り上がったところだと思いますが、まだ地味にありそうです。
シャクナゲの生い茂った尾根を歩いて、少しアップダウンをこなすと山頂が近くなってきました。
飛龍山山頂へ着きました。スタートからは3時間ほど掛かりました。
飛龍山は2077mで、山梨百名山になっています。写真の標識が立っているのは三角点があるところで、最高点から少し奥に進んだところになります。
結構高い山ですが、山頂からの展望はほぼありません。木々の間から富士山が少し見える程度でした。
3.飛龍山~丹波天平~のめこい湯
飛龍権現まで戻ってきました。山頂までの間に6人ほどとすれ違いました。飛龍山では人と会わないだろうと思っていたので、何だか心強かったです。
ちなみに飛龍権現から少し進むと、禿岩といってとても展望の良いところがあるようです。下山後に教えて貰ったので、次回は是非行ってみたいところです。
前飛龍の岩場まで戻ってきました。
ここから再びサオラ峠まで戻って、丹波天平まで下ります。上から見ると途中の尾根の広くて平らな感じがよく分かりました。
ここはとても展望が良かったです。東京の街もうっすらと見えました。名残惜しいですが下ります。
途中で歴史を感じるカルピスに出会いました。
帰りも気持ちの良い紅葉の中を歩いて下ります。
1時間半ほどで再びサオラ峠に戻ってきました。登りは丹波方面から来ましたが、このまま真っ直ぐ丹波天平へ進みます。
サオラ峠の辺りは落葉松が多くて、紅葉が綺麗でした。
落葉松は黄金色って感じでしょうか。
広葉樹も良い色付きでした。
丹波天平までは広くて平らな尾根が続いていました。落葉松林の雰囲気がとても気持ちよく、フラットで快適に歩けて素晴らしいところでした。
ここでも猿の群れに会いましたが、何だか猿の多い山でした。
これ以降、何故か保存出来ていなかったので写真がありません。
良ければ文章を読んでください(笑)
丹波天平は1343mのピークになっていますが、今回の様に進むと全く登った感覚はありませんでした。丹波天平から先は丹波山温泉まで下りました。
登り同様に、かなり急な九十九折の登山道を下りました。道幅が狭く、小さな石が転がっているので、気を付けていないと落としてしまいます。
気を付けていましたが、1度落としてしまいました。前を歩いている方がいて声を出して気づいて貰えましたが、危ないところでした。
ここは急斜面な上に、九十九折なので前を歩いている人がいる時は、特に落石に注意が必要なところです。前の方には下って追い付いたので謝りました。
丹波天平から40分ほど下って、麓まで下りてきました。そのまま丹波山温泉まで歩いて、ゴールになりました。
今回は紅葉が綺麗そうだったのと、前から行ってみたいと思っていたので飛龍山に登ってみました。
この山は人気のある奥多摩エリアの中でも奥に位置していて、歩く人が少なく急登続きの山になります。
今回は何故か体が軽かったのでとても快調でしたが、体力が必要な山だと感じました。バスのスタート時間も気になるところです。
何か参考になれば幸いです。
4.今日の温泉
今回は、丹波山温泉のめこい湯に寄ってきました。
丹波山温泉のめこい湯 道の駅たばやま 【丹波山村公式サイト】nomekoiyu.com
前々から行きたかった温泉になりまして、今回の目的の1つです。
こちらはph9.8の単純硫黄温泉です。
肌がツルツルになるお湯です。柔らかさとツルツル感を感じつつ、かすかに匂う硫黄が楽しめるお湯でした。
温泉も楽しみでしたが、前から来たかった理由はタバスキーです。
タバスキーは丹波山村のキャラクターになりまして、雲取山に初めて登ったときに街灯にくっ付いているのを見て以来、何だか好きなキャラクターです。
そんなタバスキーグッズが揃っているのがのめこい湯になりまして、楽しみにしていましたが、結局今回は何も買いませんでした(笑)
こちらは施設も綺麗で広くて、食事も美味しかったです。
温泉に入って満足したので、吊り橋を渡って道の駅まで戻り、「丹波山温泉」バス停から奥多摩駅へ帰りました。