奥秩父主脈縦走【DAY1】瑞牆山荘~瑞牆山~富士見平小屋テント泊(21年5月)
ルート概要
奥秩父山地というと、北は飯盛山から大菩薩嶺や両神山なども含む広い範囲のことを指すそうですが、今回は主脈縦走路を歩きました。
特に説明などいらないかもしれませんが、金峰山や甲武信ヶ岳、奥秩父最高峰の北奥千丈岳など主要な山々を繋いで歩く道になります。
金峰山から甲武信ヶ岳にかけては2500メートル前後の山が続き、それ以降も雲取山まで2000メートルほどの山並みが続きます。
改めて考えてみると奥秩父は結構高い山並みですね。北・中央・南とある日本アルプスに対して、東アルプスと呼ぶ動きもあるみたいです。
今回特に歩きたかったのが金峰山から甲武信ヶ岳までの区間でした。ただこの区間は標高が高いのでGWでは残雪が心配でもありました。
実際に歩いてみて、4泊5日で合計距離は76Kmなりました。
こちらが、今回のルートと標高差・距離のグラフになります。
登山口までのアクセス
今回はバスで瑞牆山荘まで行き、そこから山行スタートになります。
バスが出発するのはJR韮崎駅です。そこまで、まずは立川から中央線特急あずさに乗り込みます。
今回は約20kgの荷物を背負っています。この重さは初めての経験でした。いままでのテント泊の時も感じていましたが、重い荷物を背負った時って歩いている時はいいんですが、じっと立っているのがかなり不安定でつらいです。
特急の乗り換えで10分ほどじっと立っていましたが荷物を降ろそうか迷いました。
降ろすほどの時間でもないけど、このダメージが後ほど効いてきたらどうしよう。そんなことを考えていました(笑)
立川から特急で1時間15分ほどで、韮崎駅へ到着しました。
ここから瑞牆山荘行のバスが出ています。
峡北交通の韮崎瑞牆線に乗り込みます。
1便は韮崎駅発ではなく今は運休中なので、一番早い2便(8:50韮崎駅発ー10:02みずがき山荘着)で向かいます。(バス情報 21年5月時点)
GWとはいえ人は少ないかなと思っていたら、バス待ちの行列が出来ていました。増発バスが出ていましたが、私は乗り込むタイミングが悪く立ち移動になってしまいました(汗)
1時間ほどバスに乗って、瑞牆山荘に到着です。運賃は2,060円で現金払いになります。
運賃が高いと感じるかもしれませんが、登山バスあるあるで、実際乗ってみるとかなりのウネウネ道を運転して登山口まで連れて行ってくれるので、個人的には安いと感じることもあります。
今回は一番早いバスでも10時スタートになるので、初日の計画には悩みました。
1日目に金峰山に登って大弛峠まで行くとすると、瑞牆山に登るのがかなり忙しくなります。
瑞牆山荘に泊まって早朝出発も検討しましたが、それなら初日は富士見平小屋にテント泊して、ゆっくり瑞牆山を登る方がいいなと考えました。
富士見平小屋はテント泊予約不要でしたが、大弛小屋はテント泊要予約だったので、ある程度日程が決まっている部分もありました。
結局一日目は午後から天気が悪くなる予報になったので、金峰山を2日目に回して正解でした。
バスもかなり混んでいましたが、車の数には驚きました。近くにはキャンプ場もあるようなので、その利用者も含まれているかもしれませんが、この日は瑞牆山の登山者も多かったです。
瑞牆山荘のポストにプリントしてきた登山届を提出して、体操して準備を整えました。
1.瑞牆山荘~瑞牆山
瑞牆山荘から、初日の宿泊地富士見平小屋まではコースタイムで50分ほどです。1日目はかなり余裕があります。
小屋まではウォーミングアップくらいの登りですが、初体験の荷物の重さに少し不安を感じつつ登っていきます。
30分ほどで瑞牆山が良く見える場所まで来ました。岩々でかっこいいですねー
その少し先に富士見平小屋の水場があります。水量豊富で美味しい水でした。
なるほど美味しいのも納得です。水場は小屋のテント場から少し下ったところにあります。
瑞牆山荘の登山口から40分ほどで小屋に着きました。
いやー早かった。もしこのままテントを張って寝てしまえば初日は何もしていないも同然です(笑)
とりあえず、テントを張る前に瑞牆山へ登りに行くことにしました。貴重品と必要なものだけ持って、それ以外は小屋にデポして瑞牆山へ向かいます。
荷物が減って足取りも軽いです。沢を渡ると桃太郎岩が見えてきました。本当に大きな岩です。瑞牆山はここから岩が多い登山道になります。
岩が多いといってもそこまで難しさはありません。この写真のところは鎖が付いていて濡れていると滑りやすいですが、気を付けていれば特に問題はありません。
瑞牆山に登るのは今回が二回目ですが、前回はバスの時間が迫っていて、かなり急いで登りました。大きな岩が多いところを手を使いつつスピーディーに越えて行ったのが、アスレチックの様でかなり楽しかったのを覚えています。
そのまま登っていくと大ヤスリ岩の真下までやってきました。写真だと分かりづらいですがとても大きな岩です。
先ほどの大ヤスリ岩を越える高さまで登ってきました。このあたりで雪がチラつき始めました。青空はあるものの段々と雲が多くなってきました。
そのまま登っていくと、山頂手前にはちょっとした鎖場があります。その辺りは日陰になっていて少し凍結している場所もありましたが、アイゼンは必要ありませんでした。
そのまま登ると山頂に到着します。
山頂からは金峰山がよく見えます。ここでも少し雪が舞っていましたが、金峰山は白くなっています。
南アルプスも雪が降ってるようでした。
先ほど下から見上げた大ヤスリ岩が見下ろせます。登っている人もいましたが、すごいですよね。
山頂は結構広くて、多くの人が休憩していました。私は早く下ってテントを張りたかったので、休憩せずに下りました。
2.瑞牆山~富士見平小屋テント泊
山頂から45分ほどで小屋まで戻ってきました。荷物が軽いっていうのはいいですね。
まずは小屋でテントを申し込みます。料金は1名1泊1000円です。1つのテントで2名泊まったらどうなるのか?よく分かりません?
この日のテント場は盛況でした。広いテント場なので張れなくなることはまずなさそうですが、平らな場所を見付けるのが少し大変でした。
テントを張り終えて、夕食にするには少し早いので、スープとお菓子で小腹を満たしました。
聞いてみると、小屋の食事は20時まで受付しているとのことでした(19時だったような気もする)。まだ初日ということで楽して夕食は小屋でいただくことにしました。
日数分の食糧は持ってきましたが、小屋を活用できる時は使うつもりでした。ただ荷物が軽くならないので、あまり多用はできません(笑)
テントでまったりと過ごしていると、夕方5時くらいになって少し吹雪ました。
でも1時間ほどで雪は止みました。そこまで強く降らなかったので良かったです。小屋に夕食も買いに行けそうで安心しました。
小屋でビーフカレーをいただきました。鹿肉ソーセージが美味しかったです。
今はコロナの影響で小屋泊の人しか中で食事はとれないことになっていましたが、天気が悪かったので、特別に中で食べさせてくれました。ありがたいです。
小屋の中は暖かくて、ランプの光がとても良い雰囲気でした。
夕食を済ましてテントに戻ってからは、すぐに寝ました。
初日はとても余裕のある日程で、ゆっくりと過ごすことができたので、翌日からの縦走に向けて慣らす意味でも良かったと思いました。
2日目の記事になります。よろしければ見てください<(_ _)>