浅間嶺~御岳山 目指せつるつる温泉(20年12月)
2020年最後に、奥多摩の浅間嶺から御岳山まで歩いてきました。
[目次]
ルート概要
今回は、浅間嶺から風張峠まで歩き、小河内ダム南側の山々~御前山~大岳山~御岳山を経て、つるつる温泉にゴールする全長33キロ程のルートになります。
1つ1つの山は、奥多摩の人気の山ですが、繋いで歩くと長距離で累積標高差も大きいルートです。
スタートとなる浅間嶺へのアクセスは、JR武蔵五日市駅から西東京バスで数馬行きのバスに乗り、上川乗バス停で下車します。
上川乗バス停の近くにはトイレもあります。バス停から5分ほど歩けば、浅間嶺の登山口に到着します。
こちらが、今回のルートと標高差・距離のグラフになります。
1.上川乗~浅間嶺~風張峠
上川乗バス停から5分ほど歩いて、浅間嶺への登山口に到着します。
針葉樹の植林地を登っていきます。浅間嶺は初心者向けの山なので緩やかな道が続いています。
ここは、関東ふれあいの道になっているようで、よく整備されて歩きやすいです。
植林も手入れされていて、陽が届いて明るく気持ちがいいです。
40分ほどで浅間嶺に着きました。浅間嶺からは富士山がよく見えました。展望が素晴らしい場所ですね。
広くてベンチが置いてあり、良い雰囲気です。奥多摩の山々も見通せます。
ただ、浅間嶺の看板が立っていますが、ここは山頂ではなく、あくまで展望スポットということのようです。
903メートルの山頂(小岩浅間)は、少し戻って登り返したところになります。でもここは木々に囲まれていて、展望なしで面白くありません。先ほどの場所が山頂ということで、全く問題ないと思います(笑)
小岩浅間を後に、風張峠方面へ縦走していきます。少し歩くと、切り開かれて奥多摩が良く見渡せる場所があります。
ここから先は、奥多摩周遊道路と突き当たるまで尾根を歩いていきます。徐々に標高を上げていきます。
途中には、石宮ノ頭、一本松山、内台山、道奈良山、御林山などのピークがありますが、道は巻くように付いているので、基本的にはフラットで楽な道でした。
尾根沿いに踏み跡が付いていたので、歩けばそれぞれピークも踏めそうですが、先も長いので登山道を進みます。
数馬からの浅間尾根など、他の登山道と合流するので、登ってきた人と数名すれ違いました。
途中1ヵ所だけ、崩れて道が作り直された場所は狭くなっている箇所もありました。
1時間40分ほど歩いて、奥多摩周遊道路の浅間尾根駐車場の辺りに突き当たりました。フラットだった道も、ここに出るまでは少し登りが急になります。
道路に沿いに、左側に少し進むと登山口があって、また登山道に入れます。周遊道路はバイクなどが多いので歩くときは注意が必要です。
また、登山口の取り付きは、分かりづらいし、かなり急な斜面になっているので、気を付けた方がいいと思います。
戸沢峯を目指して歩きます。途中崩れて道がかなり狭くなっている箇所があります。この区間は荒れ気味で歩く人が少ない様に感じました。
戸沢峯に着きました。ここからは三頭山に登ったときに何度か歩いたことがあります。
少し進めば風張峠になります。写真は以前の物なので雪があります。
2.風張峠~惣岳山~御前山
風張峠からは、奥多摩周遊道路沿いに登山道が続きます。
峠から少し進むと、山のふるさと村経由で奥多摩湖まで下りられる分岐が出てきますが、そちらではなく月夜見山方面へ進みます。
その先で、少し道路脇を歩く区間があります。スピードが出ている車やバイクが多いので注意します。
月夜見山方面への標識が見えるので、道路を離れて登山道へ入ります。
少し登ると月夜見山に到着です。また以前の写真なので雪があります。
月夜見山はいい名前の割に展望はなく地味な山です(笑)
山頂から少し下ると、また周遊道路に出てきます。そのまま道路沿いに進んで、月夜見第二駐車場へ進みます。
駐車場から先は、周遊道路とは離れて登山道が続きます。
惣岳山まで奥多摩湖南側の山々を歩いていきます。登山道は防火帯に沿って尾根上に続いています。
防火帯上は明るくて気持ち良く歩けます。
左側には、木々の間から奥多摩湖が見えます。
途中、天神山、水窪山のピークを越えるので、アップダウンがあります。
水窪山には3つのピークがあるようで、それぞれに標識が掛かっています。たぶん真ん中のピークだったと思いますが、下りが結構急で、落ち葉が貯まっていて滑りそうで少し手こずりました。
その先は小河内峠です。奥多摩湖へも下れるようです。
峠から、惣岳山へ300メートル以上登ります。ここまで歩いてきているので、なかなか辛い登りです。
途中、痩せ尾根を通る場所があります。気を付けていれば問題ないですが、滑落注意の看板が立っていました。
ソーヤノ丸デッコまでは、岩場で足元が悪い登りになります。巻き道を通る事も出来ます。
ソーヤノ丸デッコは、展望の良いところです。三頭山の向こうには富士山が見えます。奥多摩湖側は木があって少し見辛いですが、良い場所です。
丸デッコから少し登って、惣岳山に着きました。御前山はもうすぐです。
御前山山頂手前は、少し岩がゴツゴツしています。きつい登りではないですが、ここまで歩いてきたので、少し足が重いです。
御前山へ着きました。山頂のベンチで昼休憩をとります。足も重くなっていたので、回復出来ました。
3.御前山~鋸山~大岳山
御前山から大岳山へ、まずは鋸山を目指します。
途中のクロノ尾山と鞘口山のピークを越えていきます。
鞘口山を下っていくと、車道が通っている峠に出ます。大ダワという場所らしいです。ここにはトイレもあります。
大ダワから鋸山を経由して、大岳山に向かいます。鋸山の手前には梯子で登る岩場があります。鋸山を通らずに大岳山へ行くことも出来ます。
鋸山から少し下って、大岳山へ気持ちの良い道が続きます。ここの雰囲気はかなり好きです。
大岳山に着きました。山頂手前は少し急な登りです。この時は足が重かったです。山頂に着いて休憩しました。
大岳山からは南側の眺めが良いです。午後になると霞んでしまうのが、少し残念です。
ちなみに、山頂標識に映っているのは私ではありません(笑)
4.大岳山~ロックガーデン~御岳山~つるつる温泉
大岳山から下って行くと、大岳神社があります。
神社を抜けて、御岳山方面へ進むと、岩場があります。鎖も着いていますが、気を付けて行けば問題ありません。
この先に滑落注意の看板が立っている場所がありました。滑落事故があったようです。
鉄の柵が付けられていて、前はなかった気がするので、事故後に付けられたのだと思います。改めて見てみると、柵がないと確かに危ない場所でした。
その後は御岳山へ向かいます。奥の院峰を通って行くことも出来ますが、前に通ったので、今回はロックガーデンを通って行くことにしました。
ロックガーデンには綾広の滝などがあって、良い雰囲気の場所でした。岩がゴロゴロの渓谷です。ハイキングコースにもなっています。
御岳山方面へ進むと七代の滝があります。迫力があって素晴らしい滝でしたが、行き帰りの道がなかなか険しいので注意が必要です。
ロックガーデン側から進むと、分岐の看板には特に注意書きはありませんでした。(御岳山神社側の下り口の看板にはありました。)
普段だったら問題ないかもしれませんが、この日の足にはかなりキツかったです(笑)
御岳山へ着きました。御嶽神社があるところか御岳山頂です。
ここまで歩いて来れた事に感謝しました。
この時16時でした。この日の日没は17時くらいなので、暗くなってきました。
迷いましたが、今日の目的はつるつる温泉なので、走って向かうことにしました。
開けた場所から、街灯りが見え始めて、この雰囲気も良いものでした。
まだ明るいですが、林間は暗かったです。
暗くなりましたが、ゴールとなるつるつる温泉に着きました。
ヘッドライトは持ってきていましたが、出す前に着くことが出来ました。
今回は33キロの長さでした。この時点では日帰りで最長になりましたが、歩き切ることが出来て自信になりました。
行ってみたかった浅間嶺とつるつる温泉を一度に回ってみようという、欲張りプランでしたが、自分の体力と相談して行けるだろうと思ったので、計画しました。
同じルートを歩くのは結構大変ですが、途中の山々を登る際の参考にしていただければ幸いです。
5.今日の温泉
今日の目的地つるつる温泉は、pH9.9のアルカリ性単純温泉です。
アルカリ性の温泉は、肌の角質を取る効果があり、美肌の湯と呼ばれます。
私は別に美肌を目指している訳ではありませんが、つるつるする温泉はやっぱり気持ちがいいですね。
ここは施設も綺麗で広くて、食べませんでしたが食事も美味しそうでした。
温泉からは、機関車型バス青春号でJR武蔵五日市駅まで帰ります。
初めて乗りましたがすごいバスですね。日の出町の本気度を感じました(笑)